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-海外で暮らす家族と共に -
 

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上記のリストはGroup Withが独自に調査・作成したもので、毎年更新しています。ご協力頂いた各関係機関の皆様方に心より感謝申し上げます。
 
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  最終更新日 2018年12月

 

グループ OZ (オズ)   タイ・バンコク

 
子どもの発達について、一緒に考え、悩みを話し合ったり、情報交換したりする場
発達に何らかの問題を抱える子どもを伴う海外生活は、現地での療育をどうするかなど、健常児 の母親より多くの不安を抱えての子育てになります。特に日本語で相談を受けられる専門機関がない地域の場合は、その不安は一層大きいものです。 タイ・バンコクで「発達に何らかの問題を抱える子ども達」の母親を支援しているグループを紹介します
 
 
以下は現地で配布されているOZの会のパンフレットからの抜粋です。(2013年4月現在)
 
●OZ(オズ)の会とは…
子どもの発達に何らかの心配や問題を抱える親子が、一緒に考え、話し合ったり、情報交換する場です。
主な活動には、定例会(親の集まり)や、親子で楽しむ行事(夏祭り・クリスマス会)などがあります。
 ●OZ(オズ)入会について
特に、入会の資格などはありません。入会しても、各定例会・行事の参加は自由です。
ご都合に合わせて、無理のない範囲でご参加下さい。年会費は400Bです
(コピー代・物品購入代・定例会の茶菓代として使います)。尚、行事ごとの参加費は別途となります。
●OZ(オズ)の主な活動
<定例会>(奇数月の第3水曜日午前中、会員宅にて) ※日時は変更する場合もあります。  →会員(親)が集まって、情報交換したり、親子行事の企画・準備をします。
<夏祭り・クリスマス会>(毎年7月・12月頃。詳しい内容は話し合いの中で決めていきます)→準備作業は会員とボランティアが行い、当日は親子で参加。ゲームや工作などを楽しみます。
<ちびオズ>(土曜日<月2回程度>、日本人会別館にて)※日時は変更する場合もあります。→リズム体操・ゲーム・工作など、親子で色々な活動を通じて、楽しみながら成長できる場。
<オズ文庫>子供の発達に関する様々な専門書を揃え、閲覧・貸出しを無料で行っています。
●もっと詳しく知りたい方、入会ご希望の方は…    
e-mail:
oznokai_bkk@yahoo.co.jp)までご連絡下さい。
 
 
 
 
 

以下は2005年2月に元代表の若松文さんにお伺いしたインタビューの内容です。最新の情報については会に直接お問い合わせください。
 
【プロフィール】
  若松 文(あや) グループOZ(グループオズ)元代表
 大学院博士課程中退。教育学修士(生涯教育学専攻)。博士課程在学中、通産省系の財団で、海外における滞在型余暇について調査する仕事に携わる。その後、夫の赴任に帯同し、1995年3月から1998年3月、2003年4月から現在の二回にわたりバンコクに滞在。3児(9才、6才、2才)の母親。 
 1997年7月、バンコクで子育てをしている母親達の為に、子どもの発達について考えたり情報を交換したりする場を作ろうとグループを立ち上げる。現在は、発達に何らかの問題を抱える子ども達を持つ日本人を対象に様々な活動を続けている。
  
(以下の内容は2005年2月当時のものです)
≪グループOZの概要≫
発足年月日 1997年7月
代表    若松 文 
メンバー 20人 
発達に何らかの問題を抱える子どもを持つ母親 15-16人
サポート(元保育士、元養護教諭含む)4人
活動内容 子どもの発達について一緒に考えたり悩みを話し合ったり情報交換をしたりするミーティングを開催。そのほか現地のサポート体制や療育機関についての調査、プレイグループ、学習会、日本人学校「なかよし学級」のお手伝いなど
会費   無料  参加費のみ
   
発足の経緯についてお話をきかせてください
  1996年、バンコク市内のサミティベート病院の日本人相談室に勤務していた日本人小児科医の帰国が決まり、同病院で言語療法を受けていた日本人の子どもたちのフォローを依頼されたことがきっかけとなって、主に「言語の発達に不安を抱える」乳幼児の母親たちを対象としたミーティング(「子どものことばの発達を考える会」)が始まりました。そのなかで、3歳以上のお子さんのいる方の問題が、特に深刻であったので、日本より専門家(「スピークの会」の大橋氏)をお呼びして言語相談を実施しました。その相談に参加した10人ほどの母親たちが定期的に集まるようになり、現地の療育施設の調査見学や親子の交流会や療育についての学習会を開くなどの活動を始めました。そして1997年7月に「グループOZ(グループオズ)」に改称し、子どもの発達について、一緒に考え、悩みを話し合ったり、情報交換したりする場としてこの会が正式に発足いたしました。

会の活動内容について
 
現在は、原則として、「発達に何らかの問題を抱える乳幼児と学習に特別な配慮を必要とする小中学生を持つ日本人」を対象に活動を行っています。
 具体的な活動は、
(母親対象)
・    情報交換をしたり活動企画などを立てたりする全体ミーティングを一ヶ月に一回開催。
情報収集の為、タイでの小児精神科医やスピーチセラピストなどによるサポート体制や療育機関などの実態調査などを行ったりしている。
・    未就学児を持つ親を対象としたミーティング(ちびっこミーティング)を月1回開催。
・    小中学生を持つ親を対象とした学校ミーティングを開催(不定期)。テーマを決めた学習会です。昨年は「お母さんのための国語教室」というテーマで、元国語教師の方をお招きして国語の学習法について勉強会を開きました。
・    「なかよしボランティア」として週2回、日本人学校「なかよし学級」のなかよしタイム(作業学習)に生徒のお手伝いをする。小学生グループのメンバーを中心に外部のボランティアも参加し総勢20名。
(こども対象)
・    プレイグループ。未就学児対象に月二回開催し、遊戯などを保育士の指導のもとで、行う
・    家族全員参加の交流会(クリスマス会と七夕会)の開催。
そのほか、母親だけのイブニングミーティング(食事会)などを行ったりしてメンバー同士の交流を図っています。

現地での療育について
・日本語での相談や療育は可能ですか?
日本語での相談は「グループOZ」で受けることができますが、現地での療育については未就学児の場合は日本語で受けられる機関はありません。
日本人学校に入学できれば、「なかよし学級」での教育が受けられます。ただし、定員もありますので、詳細は日本人学校に直接お問い合わせください。就学についての相談も可能です。日本人学校では、希望すれば、知能テスト(WISC?)も受けることができます。
日本語に限定しなければ、日本人がよく利用する現地の病院には、どこでも療育プログラムがあります。これらの病院で療育を受ける場合は、希望すれば日本語の通訳をつけることが可能です。
そのほかインターナショナル校やタイの養護学校などがあります。週末だけのクラスを開いている学校もあるようです。
また、年一回、日本のJOMF(財団法人 海外邦人医療基金)から派遣される小児科医による小児検診(15歳以下のすべての子供が対象)が日本人会で行われますので、その時に発達についての不安を相談することができます。必要であれば、日本の病院を紹介していただくことも可能です。

・子どもの年齢によって対応が違うと思いますが
 (障害の)程度によっても違いますが、一番難しいケースは、現地で出産、あるいは、乳児で来タイして、子育てをしていて子どもに障害が見つかったときです。この場合は、療育を始める時期が、日本よりも1年以上遅れてしまうケースが多いです。 特に、言葉(日本語)の発達を外国人医師が診断するのは難しいので、JOMFの小児検診を受け、問題がある場合は日本の機関を紹介してもらい、一時帰国して信頼できる機関で相談を受けることをお薦めしています。
以前は子どもに障害が見つかった場合、希望があれば家族での本帰国が許されることが多かったようですが、現在では、赴任家族の背景も多様化してきて、状況が変わってきたようです。タイの場合は、製造業の方が多く、日本に帰国せずアジア地域へ転任したり、国内工場を閉鎖し会社ごとタイに移転したりする場合もあり、赴任期間が長くなる(5年上以上)傾向があります。また、国際結婚や現地採用や起業なども増えていますので、なかなか(本帰国することは)難しいようです。
現地の病院で診てもらって発達に障害が見つかった場合は、すぐに病院の付属施設においてトレーニングを受けることを勧められます。こちらの病院では、障害名をすぐに告知しますが、親に対する日本語でのカウンセリングや相談といったフォローがありません。そのために、通訳を介して療育プログラムに不信を抱いて、参加しても途中でやめてしまうケースも見られます。
 幼児の場合、OZのプレイグループに参加したり、日本人対象の幼稚園に入ったりします。日本人幼稚園はいくつかバンコクにありますが、障害児を受け入れる園は限られています。実際に受け入れていても、教員の配置上、障害を抱えたお子さんは各クラスに2人程度しか受け入れられない園が殆どで、空席がない場合は待つことになります。
 就学児は小学生であれば殆どの場合、日本人学校に入学を希望します。日本人学校以外では、サイコロジストや障害児教育の専門家がいるタイの養護学校(タイ語での療育)で療育を受けたり、インターナショナル校の養護学校や療育機関に入ったりすることになります。
 
・日本人学校の障害児学級「なかよし学級」ではどのような療育が行われているのでしょうか
「なかよし学級」は平成8年に設置されました。最近の3年間についていうと、特殊教育が専門の専任の教師が、一人ひとり子どもに合わせたプログラムを組み、きめ細かい教育を行っています。「なかよし学級」には、原級(主になかよし学級で学ぶ)と通級(特定の教科だけなかよし学級で学ぶ)の二通りの方法があります。また、軽度の場合は、なかよし学級には入らず普通学級だけで学ぶ場合もあります。
OZから学校への申し入れがきっかけとなって始まった「なかよしボランティア(子ども達の母親など)」が、作業学習(「なかよしタイム」)のお手伝いをしています。
日本人学校の中学部には、現在、障害児学級がありません。このため、小学部卒業後は日本に帰国するケースが多いです。

・そのほか現地生活において親子で参加できるプログラムなどはあるのでしょうか
 健常児と一緒にできるリトミック教室や、体操教室などに参加している親子もいます。こちらでは一年中水泳ができますので、水泳の個人レッスンを受けている方もいます。

赴任前の準備で必要なことは?
子どもの療育に特別の配慮を必要とする場合、いきなり子供を連れてきて幼稚園を探すことは避けた方がいいでしょう。日本語保育の幼稚園には日本からコンタクトをとっておくことを勧めます。入園が決まるまで、日本で療育を受けながら待つという選択も可能です。
日本人学校の場合は現地での面接を経て入学が許可されますが、受け入れ基準は公開されていません。欠員がない場合、とりあえず普通学級に入って「なかよし学級」に空きがでるのを待つケースもあります。赴任が決まったら、日本から日本人学校に電話をかけ、事前に相談することをお薦めします。
また現地から連絡がとれる日本の相談機関、療育機関を日本国内に確保しておくことも大切です。

帰国に向けて、また帰国後への必要なサポート、アドバイスは?
 帰国する前に就学相談ができればいいと思います。中学から帰国する子どもが多いのですが、どこに帰国するのか分からない(帰国先が決まるのが遅い)場合もありますので、なかなか難しい問題です。バンコクからは愛知県、九州北部、大阪、東京に帰国する方が多いのですが、地域の自治体によって対応も違い、事前の情報とは違うものも多いようです。教育委員会から養護学校を勧められ、とりあえず養護学校に入学したものの、子供に合わなかった。養護学校に入学したら、地域の小学校に転校を希望しても認められないことがあります。私たちとしては、とりあえず、普通学級に入れて様子をみるようにアドバイスしています。
タイに住んでいる場合、療育手帳&障害手帳を持っていない人が多いのですが、年金受給などで不利益になる場合もありますので、日本に一時帰国した際に、取得しておくことをお薦めしています。

サポートについて
 タイには日本人の専門家がいないので、的確なアドバイスを受けられません。現地で日本語の情報を得ることは難しいですが、OZではインターネットなどを利用して情報を集めたり現地の療育プログラムなどを調査したりして、少しでも不安や悩みを軽減させられるようにと思っています。また、在住邦人で医療や療育に関する分野で働いていたことのある方々にサポートとして協力してもらい、プレイグループや学習会などをおこなっています。
その反面、現地でも「グループOZ」の存在を知らないご家族がいたり、知っていても入会しない方がいたりします。個々のお子さんのケースも違いますし、ご家族の周囲への複雑な思いもわかりますので、こちらから入会を強く働きかけることはしません。
 でも、子供の弱い部分を周りの人が認めて、早い時期から働きかけをすることで、弱い部分を補いつつ育っていくこともできるのです。障害は特殊なものだと思われがちですが、近眼の人もメガネをかけなければ不自由(障害)であるのと同じです。メガネがあれば大丈夫なように、障害も周りのサポートがあれば、生活しやすくなります。周りのサポートはメガネと同じだと考えてほしいです。

 JOMFの幼児検診は現在年一回実施してもらっていますが、できれば年2回は巡回検診を実施してもらいたいです。
  (2013年3月時点)日本人会の厚生部が、小児育児相談を実施していて、日本から年に1回、専門医が来タイし、日本人の子供を対象に健康相談http://kenshinbkk.exblog.jp/m2013-02-01/ を行っている。
 
母親の心のケアーについて
 こちらに来て子どもの障害が見つかった場合、医師は診察後、すぐに障害名を告知します。しかし、告知後のケアーがないので、母親の精神的な苦しみ、孤立感は相当なものです。
「グループOZ」は、母親の悩みや子供のことについて、メンバー同士が気楽に話し合うことができ、グループセラピー的な役割を果たしている面があります。
しかし、その一方で、「グループOZ」の存在を知りながら、連絡を取ることを躊躇している方がいるのも事実です。OZを必要としつつも入れない方へのケアーも考えていかなければならないと思います。

若松さんは健常児の母親ですが、若松さんのような存在は会のサポートにとってどのような役割を果たすのでしょうか。
 一つは健常児の母親が入ることで、日常生活上、子どもの発達について不安なところなどがあった時「そんなのは普通でもあるわよ」という情報を与えることができます。また、
メンバーが「こういう活動をしたい。」と考えた時に、その活動が実現するように、メンバーと一緒に行動するのが、サポートスタッフの役割となっています。初動のパワーがあるという感じです。
 
会について
今までは、「子供たちに少しでも良い環境を。」というメンバーの思いに支えられて、活動が続いてきました。メンバーも随時募集しています。発達に何らかの問題を抱える子どもを育てている方、医療や療育に関する分野で働いている方、活動に関心のある方の連絡を待っています。
日本人学校なかよし学級のお手伝いをする「なかよしボランティア」も基本的に紹介制度をとっています。プライバシーに関わることもありますので守秘義務をきちんと理解し守れるという方に参加していただくようにしています。
また、OZメンバーの帰国者が会のOBになって日本で情報を集めることも必要だと思いますが、夫の再赴任というケースもあるのでなかなか難しいかもしれません。メンバーの入れ替わりも激しい日本人社会ですが、会に希望を寄せる方がいる限り存続してほしいと思っています。
 
インタビュー&作成 Group With